生命の起源? コアセルヴェートとは何か


1 コアセルヴェートとは
  コアセルヴェート(コアセルベートとも)とはソ連邦(ソビエト社会主義共和国連邦 現ロシア連邦)のモスクワ大学教授であったオパーリンが生命の起源だとした物質です。次章ではその作り方を紹介します。

2 コアセルヴェートの作り方

2.1 材料
アラビアゴム:炭水化物です。水を入れると堅いスライムみたいになりますので溶かすのはちょっと大変です。少しずつ水を入れてかき混ぜるとうまくいくはずです。味はでんぷんみたいです。
ゼラチン:タンパク質です。これをアラビアゴムと混ぜることでコアセルヴェートができます。味はありません。
グリセリン:かなりどろっとしています。50%程度で、
塩酸:1%以下の薄いやつでいいです。
メチレンブルー:これを入れるとコアセルヴェートが見やすくなります。

これぐらいです。あとは顕微鏡とかないと小さいので見られません。あと雑談ですがアラビアゴムはアラビアでとれるわけではなくアフリカからアラビアを経由して世界に伝わったからのようです。実はアラビア数字(0,1,2,3・・・とかです)もインドで作られてアラビアを介してヨーロッパに伝わったのでアラビア数字と呼ばれています。

2.2方法
1. アラビアゴム・ゼラチンを1〜2%の水溶液になるように水に溶かす。ただしゼラチンはお湯でないと溶けないのでお湯に溶かしてください。ゼラチンが冷えるとゼリーになってしまいますのでゼラチンを溶かしたら手早くやってください(とかいって私は全く出来ませんが・・・)。あとアラビアゴムは先ほど書いたように水に溶かしにくいのでゼラチンはアラビアゴムの後に溶かした方がいいと思います。
2. 先ほど溶かした二つの水溶液を試験管に入れます。二つとも2mlほどです。
3. 薄い塩酸を一滴ずつ滴下してください。入れると白くなりますが軽く振ると透明になります。これが透明にならなくなるまで入れてください。塩酸が濃いと一回で透明にならなくなったりいくら入れても透明のままになったりするので塩酸は薄くしてください。
4. グリセリン溶液を2ml入れてください。どろっとしているのでうまく入れないと試験管の周りについて混ざらなくなります。
5. これで完成です。スライドガラスに水溶液を乗せた後メチレンブルーを一滴入れると見やすくなります。

3.考察
  コアセルヴェートは私の見た限りでは生命のかけらも感じませんでした。実際オパーリンもこのコアセルヴェートが自然と(いつのまにか)生命になったというようなことを著書で書いています。私はここにオパーリン及び科学の限界を感じています。現在アメリカでは生命の知的計画(ID)を教科書に載せるべきかどうかで論争を呼んでいるようです。私はクリスチャンではありませんがこの知的計画にも一理あると思っています。
もし知的計画が間違っていたとしても、それを考えさせるほど生命には謎と神秘性が詰まっています。これを機に改めて生命について考えていただければ私としてはうれしいです。